オーストラリア大陸1周     Back Next
           
       
               
  旅日記
7/8
ブリスベン

午前10時より、メンバー全員でオートパーツ、キャンプ用具、食糧の買い出し。

ブリスベンのあるクィーンズランド州は「北の田舎」と馬鹿にされているらしい。
ここが田舎なら、これから私たちが向かう南オーストラリア州、西オーストラリア州、そしてノーザンテリトリーは、一体何と言えばいいのか。
「北の田舎」を中心に、白豪主義を旗印にした新右翼政党、「ワン・ネイション党」の躍進が著しいという。露骨なまでの人種差別主義が、鬱屈した白人たちの支持を集め、得票率は25%に達したらしい。ということは、つまり投票者の4人に1人が「昔の夢よ、もう1度」と思っていることになる。移民の国特有の、相も変わらぬ一進一退である。
 
夜、タイ料理を食べながらビットの半生を聞く。波乱万丈の生き方をしてきた男だ。面白すぎて、どこからどこまでが本当だか、よく分からない。
18歳の時に、38 歳の女と1度だけ結婚したという。現在は、別の女との間に産まれた女の子を溺愛している。サッカーのゴールキーパーとしてワールドカップにも出場、荒野を愛して荒野を旅し続け、小説を書き、現在は4人のガールフレンドがいる無類の女好き──こういう男は、自分で小説を書くより、自分のことを誰かに書かせた方がいいと思う。
ともあれ、こんな男が一緒だと、田舎のさらに奥に広がる、茫漠たる荒野への旅も楽しみになる。


 
 
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