ユーラシア大陸横断行     Back Next
           
       
               
  旅日記
8/5
アレキサンドロポリ→ トルコ入国 → イスタンブール
晴れ

 

ギリシャとトルコの間には長い橋が架かっていて、その両端には迷彩服の兵隊たち。緩衝地帯の橋を渡っていくと現れてくる、風にたなびく巨大なトルコの国旗。この旅で、初めての国境らしい国境だ。

ギリシャ

トルコの手続きは分かりやすく係官も愛想が悪くない。パスポートコントロールと税関の間には綺麗な免税店やカフェや銀行があり、近代化を進めるトルコの国力を誇示しているように見える。道を進んで国境を渡る旅でないと、こういうニュアンスは見えにくい。なにしろ、空港からよその国に入る時の風景なんて、どこも同じだもんね。

入国して一息ついていると、我々の後を追うようにBMWの一団が入ってきた。イタリア人のグループで、やはり長旅の途中。しかし我々の旅には目を丸くし、感心し、敬意をもって話しかけてくる。
旅を始めてまだ1ヵ月だが、一体何人の旅するバイカーたちと路上ですれ違っただろう。そういえば、ずいぶんとシャイなチェコからのグループもいたな。ちょっとした出会いでも、それぞれの国柄や民族色が見えて面白い。

ちなみに、殆どの旅人を運ぶのはHONDAかBMWのバイク。
外国では沢山のHONDAの大型ツーリングバイクが走っているのに、本家本元の日本で売られていないってどういう訳?
お世話になっているからこそ言いたいのだが、やはりあくまでもバイクのHONDAでしょう。おかしいと思うな、やっぱり。

トルコに入った途端、風景がガラリ変わった。
単調で無味乾燥なギリシャのそれと違い、向日葵畑も風にざわめく木々も瑞々しく輝いている。羊や山羊と共に歩く男達も現れて、土と暮らしの匂いがする。こういう道は、多少暑くても走っていて楽しい。

で、250キロ走って突っ込んだイスタンブールは大変なことになっていた。
世界中からの観光客で溢れるシーズンでもあり、どこもかしこも人と車でゴッタ返している。
ボスポラス海峡に近く、手頃で安全な宿の多いスルタンアメット地区などは、狭い迷路のような道に大型バスやら車やらバイクやらが我先にと突っ込み、すれ違うことも出来ないのに相互通行になっているからどこもかしこもフン詰まり状態である。

だからといって逡巡しているわけにもいかず、上田を下ろして宿探しに走らせ、宮崎と薄井が車を受け持って混沌と混乱の中に突っ込んでいく。
私といえば、勿論活路を探して車達の間をあっちへ行ったり、こっちに行ったり・・・。
そのうち、やはり汗流して宿を探すドイツ人2人組と出会ったりして、お互いの不運を分け合ったりして・・・。

その時、我々の窮状をどこかで見ていたように現れた1人の子供。
パンフレットなど手に、「部屋あるよ。安くて綺麗で、インターネットも問題ないよ」とうるさく付きまとってくる。

結局はその宿に4泊することになるのだが、シリアから来たクルド人の12人兄弟との日々は後々ちゃんと書こう。
何しろ、調子がよくて愉快で、可愛くて油断のならない家族なのである。
あー、面白い。

 

 
 

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Yuji Miyazaki

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