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セイレーン → ノウシャハルのキャンプ場 |
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温泉の町の雑踏を後に山脈を越えると風景は一変。緑豊かな山並みを縫って、道はカスピ海へと逆落としに下っていく。なるほどメヘディが言ったとうり、イランには色々な顔があるようだ。
カスピ海に沿って東に走る沿道には稲の畑が広がり、麦わら帽のようなものを被った農夫達が稲の刈り入れに忙しい。訊けば、アフガニスタンやパキスタンから出稼ぎにやって来た男達だという。風景は、まるで福島あたりの田園のよう。
まったりと懐かしい風景の中を走ってカスピ海沿いのキャンプ場へ。
テント人張り、300円。夕食は、ホワイトシチューとごはん。それに、隠し持ったビールとワイン。イランでは、原則酒は飲めない。しかし実際はブラックマーケットで手に入り、メヘディによれば50%くらいのひとは飲んでいるとのこと。まるで、禁酒法時代のアメリカだ。こんなことをしているからかえって悪いのが増え、麻薬も広がっているとメヘディーは嘆く。ちなみに、彼はもちろん飲みます。それも、実に旨そうに。