ユーラシア大陸横断行     Back Next
           
       
               
  旅日記
9/19
塔中 →コルラ
晴れ

 

約600Kmに渡る砂漠公路の脇には、こうした小さな樹木が幾重にも植えられている
緑化と道路保全のためだが、なんとも気の遠くなる作業だ

相変わらず砂が舞っている。

吹き殴りの風を突いて走り、途中で「水井房」に暮らす談夫妻を訪ねる。
カメラと共に突然現れた我々を、夫妻はしかし温かく迎えてくれ、質問にも快く答えてくれる。 「淋しいんですよ」と趙が小声で言う。

出稼ぎの夫妻は、八ヶ月ここに暮らして防砂林の世話をするという。1ヶ月の収入が、およそ2500元(37000円)。それでも、農民としての収入よりずっといいらしい。
水と食べ物は定期的に運ばれるが、新聞もテレビもない。3畳ほどのコンクリートの部屋に小さなベッドが2つ。あとは立つだけが精一杯の台所だけ。
「何か夢は?」と訊くと、「農民に夢なんてないよ」と笑顔で答えた。
金と物流で闇雲に開発を進める国家の勢いとの落差が悲しい。

道路脇の樹木に与える水の管理をしている談さん・武さん夫婦のポンプ小屋を拝見
こうした小屋が公路全域に100件ほどある


300km走って、新疆最大の河、タリム河に着く。
あたりから砂丘群が姿を消し、立ち枯れた木や灌木が大地を被い始める。
「砂漠公路」の終わりである。


タクラマカンを南から北へ抜けた我々は、天山南路を一路東へ向かったのだった。
中国の旅は、まだまだ続く。

 

 
 

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Photo&Caption
Yuji Miyazaki

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