ユーラシア大陸横断行     Back Next
           
       
               
  旅日記
10/18
ネルチンスク → ? → ネルチンスク
雪

 

午前7時に起きる。 深閑としている。
窓のカーテンを開けると、窓枠に長い氷柱が何本も垂れ下がっている。その先には、薄明の中に白い世界が広がっている。夜中から雪が降ったのだ。しかも、それはまだ深々と降り続いている。

10月18日・朝。白一色の宿の前。
戸井。61歳の誕生日に撮影。
Photo:Jugatsu Toi

外に出て足下を見る。たいして積もってはいないが、なにせ零下が続いているから少しも溶けていかない。辛うじて道を車は走っているが、見るからに危なっかしい。悪いことには、車に踏まれて潰された雪が気温のせいで氷と化していくことだ。つまり、時間が経てば経つほど道はアイスバーンと化していく。その上に粉砂糖の雪が積もっていくのだから、バイクにはこれ以上ない最悪のコンディション。
時間が経てば経つほど状況は悪くなりそうだから、オフロードタイヤに交換して慌てて出発する。

ネルチンスクの町から幹線道路のM58号までの30キロはアップダウンの激しいダートロードで、逆バンクのカーブも多い。
10センチほどの積雪を分けてそろそろと進むが、すでに路面が氷と化している部分もあり、一瞬たりとも気が抜けない。ブレーキをかければ前輪が滑るし、アクセルを開ければ後輪が滑る。
時速30キロ程で、スタンディングの姿勢のまま這うように進むがバイクが重いから体力を消耗する。アフリカ・ツインは本当に優れた旅の伴侶だが、こういう時ばかりは投げ出したくなる。しかも悪いことにタンクは満タン。重心が高くなっているから余計にバランスが悪い。
転ぶことの言い訳のようだが、その通り。遂に氷に滑って転倒。
スピードが出てないからダメージは少ないが、左のチェンジレバーが曲がる。考えてみれば、この旅で初めての本格的な転倒。トルガルト峠でも何とか転ばずに進めたのに・・・。

転倒
朝から予想外の吹雪に見舞われた。道は凍結し、もうバイクではどうにもならない状態だ。

 

NEXT→ 9月18日(2)につづく

 
 

走路地図はこちらへ

Photo&Caption
Yuji Miyazaki

7月
 
1

8月
            1

9月
   
 

10月
28
29
30
31

11月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
 
Next