ユーラシア大陸横断行     Back Next
           
       
               
  旅日記
10/23
ベロゴルスク → ビロビジャン
曇り

 

昨日の雪は殆ど溶けたので、勇躍出発する。 なるべく早く南の方へ行きたいから、今日は、ハバロフスクの手前までの500キロを一気に走ることにする。

4日振りのバイクでの走りに気も急くが、そんな私達をあざ笑うように現れたアイスバーンの道。雪は止んでいるが、風が吹き抜けて温度が上がらない箇所は道がスケートリンク状態になっている。ここでもまた、スタンディングの姿勢で恐る恐る進む状態が続く。
シベリアは手強く、そしてしつこい。もう勘弁してくれよ、と泣きを入れても、もちろん誰も勘弁してはくれない。61歳の肉体を痛ぶる、寒さと氷。

大雪のベロゴルスク
まさに希望の光とでもいいたくなるような金色の太陽を目指して、凍結した路面を這い進む。

 

右手の土手下に、反対車線から滑って来て落ちた4WDが1台。フロントが潰れて見るも無惨な姿なのに、乗っていた3人の男達は割と平気な顔をしている。滑って真っ直ぐに落ちたのだろうが、横転していたらただではすまなかっただろう。日本だったら大事故だが、ここにいると大したことに思えない。すでに、感覚がシベリア的というか、つまり乱暴に、大雑把になっている。

我慢の走りが50キロほど続くが、その内、鉛色の雲が割れて太陽が顔を出した。その光と温かさの、なんと嬉しいこと。普段は意識もしないものの有り難みが、こういう時は身に染みる。気がつけば、あたりからは白いものが消え、風も温かくなってきた。サポートカーからの無線で、気温が6度まで上がったことを知る。どうやら、もう大丈夫そうだ。そう思えば、ダート混じりの500キロも苦にならない。

午後6時。この旅で、一、二に入るほど美しい夕焼けの中を、タイヤを鳴らして走るようなイカれた若者二人に先導して貰って宿に辿り着く。 頭は悪そうだが、気は良い奴ら。こういう連中が、実は一番信用できると教えてくれるのも道行く旅なればこそ。今までの4大陸の旅の中でも、一体どれだけこういう連中に助けられただろう。言葉が通じなくても、字が書けなくても、何かが同類を呼び合うらしい。ということは、私達も気は良いが頭は悪いということか・・・。ま、それでもいいか。口舌しきりで体が動かないエセインテリより、理屈抜きで旅人を助けるような人で自分もありたいと思う。

 

 
 

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Yuji Miyazaki

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