ユーラシア大陸横断行     Back Next
           
       
               
  旅日記
10/26
ハバロフスク → ダリネレチェンスク
晴れ

 

いよいよ最後が近づいてきた。
ハバロフスクからダリネレチェンスクまでの370キロを、この旅の過ぎ去った日々を思い返しながら走る。いつもながら、短いようで長い、長いようで短い4ヵ月だった。
田中さんは今頃スペインで何をしているだろう、トルコの大村さんの発掘作業はまだ続いているのだろうか、イランのメヘディは元気だろうか、宋さんと趙さんは相変わらず大声出しながら中国の大地を走り回っているだろうか、アンドレは無事にネルチンスクの家まで帰れただろうか、そして、あのBMWのカップルは今頃どこを走っているだろうか・・・。
冷たい風の中から浮かんでくるのは、出会い、そして分かれた人達の顔ばかり。その中には、名前も知らない、沢山の道端の人々も含まれている。
これも毎度のことながら、結局、旅とは人との出会いの蓄積であることを改めて思い知る。世界は人であり、人は教師であり、そんな人々と出会わせてくれる道行く旅は、だから最上の学校なのである。

ゴール前の最後の宿を道端に見つける。荒れた空き地にポツンと建つ宿、1泊20ドル。
宿を探して右往左往し、見つけたら荷物を下ろしてひと息つき、食堂を探して夕食にありついてから日記を書き、酒を飲んで死んだように眠り、起きたらまた荷物を積み込んで走り始める毎日・・・。そんな日々も今日で終わる。ここまで無傷でこられたことにホッとするより、そんな日々が終わることの方が淋しい。

天然ガス搭載車でユーラシア横断
天然ガス搭載車でユーラシア大陸を横断するドイツ人チームと遭遇。
この後日本に渡り東京でゴールだそうだ。
ビデオにスチール、双方同じようなメンバー体制だから当然こんな状況になる訳。
こうなるとあちらの番組も気になりますねえ。
ロシアのG/Sはほとんどが料金先払い。
毎回トシさんが身振り手振りで格闘します。

 

 
 

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Photo&Caption
Yuji Miyazaki

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