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サン・イグナシオ→
プエルト・イグアス(240km) |
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今日も、始めの100kmを具志堅が走る。 今日の内に、アルゼンチンとブラジルの国境の町に着く。沖縄生まれの愉快な奴との別れが近づいてきた。
「ゲバラが子供の頃に暮らしていた家があるみたいですよ」と、無線から具志堅の声。そう書かれた看板が道端に立っていたという。バイクは視界が広い。だから、車では見落としてしまうような発見もできる。で、道端の人に確認し、道を戻ってゲバラの家へ。
メインルートから外れて赤土の道を走ること、およそ15km。深い緑の中に、ゲバラが子供の頃、暮らしていた家がひっそりとあった。

チェ・ゲバラが子供の頃に住んでいた家を訪れる
入口に「勝利のために」のスローガンとゲバラの肖像画。その脇に、「ゲバラに続け」とある。
ミシオネス州管理の自然公園になっていて家も修復中だが、人影は私たち以外にない。小ぢんまりした家と緑豊かな敷地。決して豪奢ではないが、それなりに豊かな家だったことが分かる。静寂の中で耳を澄ませると小児ゼンソクを患いながら、しかし駆け回るワンパク・ゲバラの声が聞こえるような気がする。
予期せぬ、嬉しい寄り道。これも、道行く旅なればこそだ。それとも、ゲバラが呼んでくれたのか・・・。
午後2時。イグアスの滝に近いアルゼンチン側の町、プエルト・イグアスのホテル「オルキディアス」のコテージ、4人で1泊65$。
荷を解き、早速イグアスの滝へ。
しかし、雨が激しくなり、ズブ濡れになって帰ってくる。