午前6時に陽が昇る。ぐっすり眠ったが、鉄板の上だから体のあちこちが少々痛い。
ただ、泥色の水のとうとうとした流れに身を任せる1日。本を読んで眠くなり、ひと眠りして起きる。ビールを飲んでウトウトし、だらしなく眠って起き・・・。何度目覚めても風景は何も変わらない。水面を見れば船は確かに進んでいるのだが、まるで同じ場所に止まっているように感じる。それほどにアマゾンは広く、大きく、そして動かない。

トラックに挟まれて眠るドライバー

僅かなスペースを陣取って思い思いに過ごすメンバー
午後6時半、日没。
iPodでアルシオーネのサンバを聴きながら、リモンを絞ったピンガを飲む。 贅沢な時間。至福の瞬間。もしかしたら、この旅の中でもっともゆったり過ごせた一日だったかもしれない。これが、嵐の前の静けさでないといいのだが・・・。
陽が沈むと満天の星・・・。星までが、散りばめられたダイヤのように河面に映る。進む方向に北斗七星。後ろに南十字星・・・。すでに赤道直下に近いから両方が見える。
船は、底なしの闇の中を黙々と進んでゆく。