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カウソエーネ
→オイアポケ(220km) |
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くそ蒸し暑い。温度は26、7℃なのに、汗がしたたり落ちてくる。
前半は特に問題のないダートロード。左右から迫る深い緑の中を快適に飛ばす。
オイアポケに近くなるにつれ道はぬかるみ、またしてもスコールが襲ってきた。アフリカツインは造作もなく抜けてゆくが、水溜まりやぬかるみも、重いトレーラーBOXを引っ張ったMDXには辛い。遂に、オイアポケ手前30kmほどで深いぬかるみにスタックした。この旅で初めての本格的なスタックだ。
悪路を這い進むMDX
午後5時。やっとの思いでオイアポケに到着。国境の町独特の、どこか荒んで危な気な空気が澱んでいる。町の中の道も穴だらけで水が溜まり、ひどい状態。政治家が、フレンチギアナとの国境を全くないがしろにしていることが露骨に分かる。
この町で、前日より先乗りしていたヴェネズエラ人のホセ・マニュエルと合流。ここから先、未知のフレンチギアナ、スリナム、ガイアナの3国を抜けてヴェネズエラに入るまでは、アキラに替わってホセが旅を共にすることになる。
で、フレンチギアナを走るためには車とバイクの保険が必要で、スリナム入国にはビザが必要という、事前に知らされていないことが次々に浮上。どうして、もう少し早く分からなかったんだよと言いたいところだが仕方がない。何しろ、南米大陸の最北に位置する謎の3国に関しては殆ど情報がないのだ。この先、もっと予定外のことが起こりそうな気がする。