0時近くにエンジンの音が変わって目が覚める。外に出ると、深い霧の中を船は微速前進している。そして午前3時、近くの岸に接岸して船は停まった。
あたりは濃い霧に塗り込められていて視界は10メートルもきかない。無線によれば、他の船もすべて停まっているらしい。アンデスの方に低気圧が居座り、寒気が流れ込んだせいで異常発生した霧だそうだ。アンデスの天気に翻弄された、パタゴニアでの日々のことを思い出す。
午前6時。明るくなってやっと動き始める。しかし、まだ世界はミルクの中。霧から脱出するまでに4時間近くかかった。

ハンモックでぶらぶら
朝食は昨日よりはメニューが充実している。しかし、昼食は昨日の夕食と同じ川魚のフライ。夕食は、やはり昨日と同じ鳥の煮もの。
さすがの私も、2日目にして食欲減退。

昨日と同じ川魚フライの昼食