午前7時に朝食を食べ、2時間ほど馬に乗ったり、22口径のピストルを射ったりして遊ぶ。
馬はどれもよく調教されていて、久し振りに野原を駆け回る。私の乗馬は父から教えられた自己流だが、走ることだけには自信がある。
父は5年前に死んだが、小野田さんはまだピンピンしている。なにしろ、凄い人である。

みんなで乗馬
昼にシュラスコをたらふくごちそうになり、12時半に牧場を後にする。たった1日だったが、とてもいい休養になった。
佐藤夫妻、そして小野田さん、ありがとう。
午後6時。国境の町、コルンバ着。
ブラジルは実に広大で、多彩な国だ。この旅の半分近く、およそ2ヵ月間はブラジルの中を移動したことになるが、まだまだ飽きない。いずれ、ブラジルの中だけをもっとじっくり旅してみたいと思う。
明日は国境を越えてボリビアへ入る。この旅、最後の国で、最大の難関の国だ。今までも、ボリビアという国には色々な面で射たい目に遭わされてきた。さて今回は、一体どんなことが待っているだろう。ワクワクもするし、不安でもある。
アフリカツインとMDXは、ボリビアの名にしおう悪路を無事に走り抜けてくれるだろうか。
色々心を遮るが、結局、なるようになるさと眠ってしまう。こういういい加減さがなければ、こんな旅を続けることはできない。