コルンバの町でキャンプ用のガス、水、食料等を買い込む。ボリビアへ入国してサンタ・クルスまでの650kmは、14年前の旅で最も難儀したルート。
ブラジルを出国し、10時にボリビアへ入る。ここで20年前からの知り合い、島袋さんと合流し、アキラと別れる。
ブラジルは巨大だから、アキラとは全行程の半分、およそ2ヵ月間浸食を共にしたことになる。

2ヵ月間、寝食を共にした、大田黒ロナウド明との別れ
島袋さんが手配してくれていた、ボリビア空軍(!)のセスナでパンタナルの上を飛ぶ。しかし、野焼きの煙で、視界が悪かったと、薄井。島袋さんは、ボリビア空軍も動かすナゾの日本人である。
ボリビア側の町、プエルト・スアレスを出発して西へ。100kmほど快調に飛ばし、日没前にエル・カルメンの集落へ入る。
と、町長やら何やらが集まってきて歓待してくれる。どうやら、ここでも島袋さんの威光が力を発揮しているようだ。私と10才違うオヤジだが、沖縄から移住してきて自分の世界をしっかり築いている。少年のようでもあり、世慣れた政治家のようでもある。正体不明の人物である。しかし、そんな島袋さんが私は好きだ。
明日はボリビアの独立記念日で、今日は、その前夜祭。闇の中を進む、子供たちが手にした灯りが幻想的だ。

幻想的な祭