サンタ・クルスを後に西に走り、標高200mの町、バジェ・グランデへと向かう。
14年前にも通った町だが、あの時は、ここの空港の脇にチェ・ゲバラの遺体が埋められていることなど、もちろん誰も知らなかった。
キューバ革命を成した後ボリビアへ渡ったゲバラは、1年半にわたるゲリラ活動の後に捕らえられ、イゲラ村の小学校の中で射殺された。その遺体が公開されたのが、ここバジェ・グランデで、遺体はその後、30年にわたって空港脇の土の中に埋められていたのだった。
今回の旅の目的の一つが、ゲバラが最後の時を過ごした土地を辿ることだった。ゲバラが射殺されたイゲラ村の小学校を訪ねてみたかったし、30年間も秘密にされていた埋葬場所も見てみたかった。ゲバラについて本を書いた者としての、責任のようなものを感じていたのだ。
1年前からホテルを始めたファニータ(61才)の宿、1泊9$。可愛らしくて清潔な宿だ。
しかし、町にレストランが2軒しかなく、その内の1軒で延々1時間半待たされる。
ゲバラの絵なんかを飾っておきながら、サービス精神の欠片もない。ゲバラが怒るぞ。
ゲバラだらけのレストラン