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第1回 「豊穣の海」〜地中海 バルカン半島〜
<初回放送:2010年10月6日 午後8時〜9時30分>
<再放送:10月13日 午後12時30分〜14時、11月13日 午前10時00分〜11時30分、
2013年8月11日 午後12時00分〜13時30分>

作家・戸井十月のユーラシア大陸3万キロの旅は、2009年7月9日、ポルトガルの西端・ロカ岬からスタートした。 ポルトガル、スペイン、フランス、イタリアとEU諸国を一気に駆け抜ける中、通貨統一で国境が消えたEU諸国の現在と未来を思い、クロアチアの村で中世の暮らしを再現した祭に遭遇し、世界遺産の城砦都市・ドゥブロヴニクを散策。モンテネグロでは道端の人々に助けられ、マケドニア山中では市場で人々の暮らしと出会う。
旧ユーゴスラビアの国々を後に、ギリシアを東に走り、トルコに入る。ヨーロッパとアジアを分けるトルコの首都イスタンブール、街に面するボスポラス海峡を渡ると、すぐアジアが広がる。


第2回 「越境の旅路」〜中央アジア〜 
<初回放送: 2010年10月13日 午後8時〜9時30分>
<再放送:10月20日 午後12時30分〜14時、11月13日 午前11時30分〜午後13時、
2013年8月18日 午後1時00分〜2時30分 >

トルコのイスタンブールから、ボスポラス海峡を渡って「文明生まれし土地」アナトリア高原を横断。考古学会の異端児、大村幸弘氏が20年にわたって掘り続けるヒッタイト文明の発掘現場を訪ねて取材。トルコからイランに入り、友人・メヘディと合流し北部の山岳地帯に向かう。農家のファリル一家にもてなされ、道端の人々と交流を重ねる中で、宗教で国家を運営するイランの現実と矛盾を感じる。「中央アジアの北朝鮮」と言われるトルクメニスタンは謎が多く、陸路を旅した者は僅かである。異様な首都アシガバードを歩き、国家と独裁について考える。謎のこの小国を後にウズベキスタンに向かうが、ビザ取得のミスから国境間の緩衝地帯で3日間も足止めされ、改めて国境とは何かを考える。


第3回 「天山を越えて」〜中国〜  
<初回放送: 2010年10月20日 午後8時〜9時30分>

<再放送:10月27日 午後12時30分〜14時、11月13日 午後1時00分〜2時30分、
2013年8月25日 午後4時00分〜5時30分 >

ウズベキスタンの首都タシケントで、ソ連軍の捕虜のまま亡くなった日本の若者たちが眠る墓地を訪ね、山岳と遊牧の国キルギスに入る。すでに雪を被った峠をいくつも越え、遊牧民との出会いを重ねて走り、この3万キロの旅最大の難所、天山山脈のトルガイト峠に挑む。
天山山脈を越えると中国の旅が始まる。サハラ砂漠に次ぐ世界第2位の規模のタクラマカン砂漠の縦走である。新疆ウイグル自治区・カシュガルから甘粛省・敦煌を経て、急速な経済発展がもたらす自然破壊や拝金主義の現実を見ながら寧夏回族自治区へ、首府の銀川で見た「建国60周年」イベントの表と裏の顔。国家と少数民族、資源と経済について考える。中国はどこに行くのか?


第4回 「風雪の彼方」〜モンゴル ロシア〜  
<初回放送:
2010年10月27日 午後8時〜9時30分>
<再放送:11月13日 午後2時30分〜4時00分、2013年9月1日 午後1時00分〜2時30分 >

冬の迫るモンゴルの道なき平原を、遊牧民と出会いながら首都ウランバートルまで3日かけて縦走、さらにロシア国境へ。1日がかりの出入国手続きを終えてロシアに入り、その国境の町で61歳の誕生日を迎え、この誕生日の翌日からユーラシア横断の旅で最も過酷な日々が始まった。1週間あまりも厳寒のツンドラ地帯を走り抜け、ハバロフスクを経由して最終目的地ウラジオスットクに辿り着いたのは、2009年10月27日午後6時のことである。 
壮大なユーラシア大陸横断の旅を終え、フラッシュバックする3万キロ、120日間の日々…。そして、作家・戸井十月の12年におよぶ五大陸走破のバイク旅が完結した。