身辺雑記帳        
           
  身辺雑記帳
9月5日

 

 9月2日、渋谷アップリンクにて『低開発の記憶』の上映+戸井十月トークショーが行われたので、わたくし、行ってまいりました。あ、どうも皆さんお久しぶりです。村山です。元気でやってます。最近まったく報告を怠ってしまい、すいませんでした。これからもマメに更新することはないと思いますが、よろしくお願いいたします。
  ということで、早速本題へ。この映画の上映時間は1時間半ほどでその後にトークショーとのこと。しかも1500円のチケットになぜか1ドリンク付いてくるという粋な計らい。わたくしは、ちょいとオシャレにカンパリソーダを注文。しかし、この粋な計らいがささやかなる悲劇の元になるとは、この時、わたくしはおろか誰にも予想は出来なかったのでございます。
 70人程も入ればいっぱいかという座席も8割ほど埋まり上映スタート。この映画は1968年にキューバで撮られた映画ですが、舞台の設定は1961、2年頃だろうと後の解説で戸井が言っておりました。全編モノクロですがちゃんとトーキーです。(当たり前か)
 映画の内容のほうですが、女房に愛想を尽かされた、スケベなどうしようもない男(小説家志望なのに1行しか書けない)が、女優志望のかわい娘ちゃんを引っかけたはいいのですが、その家族に「娘の処女を返せ!」とすごい勢いで責め立てられる。でも実は……。みたいなことを革命で沸き上がるキューバで、革命そっちのけでやっているというラブロマンス?な感じでありました。もちろん、それだけでなく当時のキューバのエッセンスがふんだんに盛り込まれ、リアルなキューバの日常をも感じさせてくれた映画でした。それは、遠い島国の昔の話というだけではなく、現代の日本男子でも共感する部分は大いにあると思います。気になる方はDVDが絶賛発売中とのことですので、是非チェックしてみてください。ちなみにベニチオ・デル・トロや、ゲバラ役でお馴染み、ガエル・ガルシア・ベルナルもこの映画の大ファンだそうです。
 上映終了後はそのままトークショーの始まりです。比嘉世津子さんと共に戸井の登場です。比嘉さんは、世界に数多くある、日本で話題にならなくても、本当に面白いと思える映画を紹介し続けている方です。
 しかし、折角の登場にもかかわらず、 なにやら戸井の表情が冴えません。その訳は開口一番に明かされました。「このスーツはこういう柄ではありません。」そう、どうやらドリンクカウンターあたりでワインをぶっかけられたようです。夏物スーツに見事なワイン模様、といえば聞こえはいいようですが、ようは、ワインによるでかい染みつきで登場と相成ったわけです。(写真では分かりづらいですが…)
 1ドリンクのサービスが無ければ、こんなハプニングが起きなかったかもしれない。1ドリンクのサービスが無ければ、後にわたくしの膀胱があれほど悲鳴をあげることはなかったかもしれない。そう思うと粋な計らいにも口惜しさは否めません。
 そうしてトークショーは 始まりました。戸井にしろ比嘉さんにしろ、キューバ通同士ということもあり、映画の補足はもちろん、それ以外のキューバ話でも盛り上がりました。キューバ人の気さく(過ぎる?)な性質やカストロのエピソードなど、キューバに興味があってこの映画を観に来た人にとっては、映画と併せて一層楽しめたのではないでしょうか。
 そして、トークショー終了後。速攻でわたくしがトイレに駆け込んだのは言うまでもありません。あしからず。

文・写真 村山尚也

 

 

 

 
 


戸井と比嘉さん

 


話している戸井